静岡理工科大学 理工学部 電気電子工学科 電力変換装置研究室
電気編
１．電気安全作業１０則
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 電気安全作業１０則を述べよ | ①自分の作業範囲を確認すること。 ②電線は、まず「通電中」と考えること。 ③活線近接作業は、必ず保護具を使うこと。 ④スイッチを開閉する前に、何につながっているかを確かめること。 ⑤「いざ」というとき、どこで電気を切るか、常に知っておくこと。 ⑥作業前に、まず自分が検電器で活線、死線を確認すること。 ⑦たとえ死線でも、回路に触れるときは、まず右手を使って、そして握らないこと。 ⑧金属製の定規・電灯・鉛筆などははだか線の近くで使わないこと。 ⑨危険区域の中や上を歩かないこと。 ⑩事故があったら、まず電気を切って大声で助けを求めること。人工呼吸、心臓マッサージは２分以内に始めること。 |
２-1．一般共通事項
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 直流の低圧と高圧の種別は？ | 低圧は750V以下。高圧は750Vを超えるもの。 |
| ２ | 交流の低圧と高圧と特別高圧の種別は？ | 低圧は600V以下。高圧は600Vを超え、7000V以下。特別高圧は7000Vを超えるもの。 |
| ３ | 活線作業を行ってはいけないのはどんな場合か？ | 高圧活線作業及び、特別高圧活線作業は絶対に行ってはならない。 |
| ４ | 停電作業・高圧活線近接作業・特別高圧近接作業を行う場合、作業者全員に周知徹底させなければならない事項は？ | ①作業期間 ②作業内容 ③安全確保事項 ④禁止事項 ⑤取り扱う電路系統の周知 ⑥作業指揮者の氏名と連絡方法 |
| ５ | 停電作業時に行う措置３項目を述べ、復電作業時の注意点を述べよ | ①開路に用いた開閉器に、監視人を置く、又は通電禁止に関する所要事項を表示する。 ②電力ケーブルやコンデンサなどの残留電荷を安全な方法によって確実に放電させる。 ③検電器にて停電を確認し、高圧以上なら短絡接地器具を用いて確実に短絡接地すること。 ④作業終了後に通電しようとする場合（復電）は、作業者に感電の恐れがないことの確認と、短絡接地器具を取り外したことを確認してから行うこと。作業者等に電路には近づかないよう連絡すること。 |
| ６ | 特別高圧活線近接作業時に行う措置２項目を述べよ | ①活線作業用装置（絶縁バケット車など）を使用する。 ②充電電路と近接限界距離（下記参照）を保つこと。距離がわかるような標識の掲示や監視人を置くなどする。 22kV（20cm) 22-33kV(30cm) 33-66kV(50cm) 66-77kV(60cm) 77-110kV(90cm) 110-154kV(120cm) 154-187kV(140cm) 187-220kV(160cm) 220kV超(200cm) |
| ７ | 高圧活線近接作業時に行う措置を述べよ | 作業者と充電電路との頭上距離が30cm以内又は躯側距離もしくは足下距離が60cm以内に接近する恐れがある場合 ・当該充電電路に絶縁用防具を到着する ・作業者に絶縁用保護具を着用させる |
| ８ | 低圧活線作業時・低圧活線近接作業時の注意点を述べよ | ①低圧活線作業は極力避けること。 ②やむを得ず作業を行う場合は絶縁用保護具を着用するか、活線作業用器具を使用すること。 a：絶縁ペンチ、絶縁ドライバーを使用すること。 b：電気用ゴム手袋（低圧絶縁用ゴム手袋）を使用すること。 c：充電部分に直接身体が触れる恐れがある場合、充電部分に絶縁シート等を使用し絶縁養生すること。 d：充電端子は、一相ずつ取扱い、その都度テーピングを行い、違相間感電を防ぐこと。 |
| ９ | 絶縁用保護具等の定期自主検査のは何ヶ月毎に行うのか？ | ６ヶ月以内毎に１回、定期に、その絶縁性能について自主検査を行う。 |
| １０ | 絶縁用保護具等の定期自主検査の記録しなければならない項目と保存期間は？ | ①検査年月日 ②検査方法 ③検査箇所 ④検査の結果 ⑤検査を実施した者の氏名 ⑥検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容 上記記録は３年間保管すること。 |
| １１ | 絶縁用保護具又は絶縁用防具の種類が下記①・②・③の場合、耐電圧試験の試験電圧は？ ①交流の電圧が300Vを超え、600V以下である電路について用いるもの。 ②交流の電圧が600Vを超え、3500V以下である電路又は直流の電圧が750Vを超え、3500V以下である電路について用いるもの。 ③電圧が3500Vを超える電路について用いるもの。 |
①試験電圧 交流1500V ②試験電圧 交流6000V ③試験電圧 交流10000V |
| １２ | 電気設備の新設・移動・配線等の工事はどのような者以外やってはいけないか？ | 資格を有する電気工事士のうち、特に指名された者以外は絶対に行わないこと。 |
| １３ | 電気工事士の免許の種類と工事できる範囲は？ | ①２種電気工事士は低圧受電の電気工事しかできない。 ②認定電気工事士は①の範囲と高圧受電している需要家の低圧（２次側）の電気工事が可能。 ③１種電気工事士は①・②の範囲と高圧受電している需要家（500kVA未満）の高圧側の電気工事が可能。 |
| １４ | 満１８歳未満の者の業務出来ない範囲は？ | 直流７５０Ｖ、交流３００Ｖを越える電圧の充電電路、支持物の点検、修理、操作の業務。 |
| １５ | 電気を取り扱う場合の注意点は？ | 汗、油、水等で濡れた体・衣服・履き物はさけること。 |
| １６ | 電流の大きさと人体への影響は？（人間の体質・健康状態及び接触状態により差異がある） | 1mA・・・感じる程度 5mA・・・相当の痛みを感じる 10mA・・・耐えられないほど苦しい 20mA・・・筋肉の収縮が激しく、自分で電路から離脱できない 100mA・・・致命的な結果を招く |
| １７ | 許可無く立ち入れない場所は？ | 電気設備設置場所、試験場、乾燥場、コンプレッサー室等、担当職場責任者の許可を得ること。 |
| １８ | 電気工事、電気試験作業者、担当職場責任者の許可が必要な事柄とは？ | 電気設備に関する危険表示、危険防止の囲い・柵等の設置、撤去、改変等。 |
2-2．電気機械器具の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 囲い等の設置の義務とは？ | 電気機械器具の充電部で、作業者が作業中又は通行の際に接触、接近する事により感電の危険を生じる恐れのあるものは、感電を防止する為の囲い、絶縁覆いを設けること。 |
| ２ | 囲い及び絶縁覆い等の点検の内容は？ | 毎月１回以上、破損の有無を点検し、異常がある場合は、直ちに補修する。 |
| ３ | 電気機械器具等の使用前点検等とは？ | 電気機械器具等を使用するときは、使用を開始する前に点検し、異常が有る場合は、補修すること。絶縁防護部分ケーブル接続部の損傷、作動状態、接地線の切断、接地線の浮き上がり、被覆、外装の損傷、検電性能、取付金具、接地導線の損傷、ひび、割れ、破れ、乾燥状態等。 |
| 4 | 電動機械器具等の漏電による感電を防止するには？ | 対地電圧が１５０Vを越える移動式、可搬式、導電性の高い場所等で使用する場合、感電用漏電遮断機又は接地をする。開閉器を開いての移動。電熱器の使用は許可を得る |
2-3．開閉器類の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 断路器等の開路の取り扱いについて | 高圧、特別高圧の電路の遮断器、線路開閉器で負荷電流を遮断する為の物でないものを開路するときは無負荷であることを確認する事 |
| ２ | 開閉器の操作の仕方？ | 配電盤に向かって右手で操作し、左手は他のものにふれず、周囲を確認する |
| ３ | 開閉器の操作の仕方？ | 規定の位置まで確実に開閉し、動作は迅速に行う |
| ４ | 開閉器の操作の仕方？ | ペンチ、ドライバーなどを持ったまま操作しないこと |
| ５ | 開閉器のヒューズの取り扱い | 適切な大きさのものを付け、銅線は使わない（単３の中性線以外） |
| ６ | 停電時の注意 | 速やかに開閉器を切る |
| ７ | 開閉器の取り扱い | 開閉器内に物を入れたり、ハンドルに物を掛けたりしない |
| ８ | 開閉器、電動機等の取り扱い | 近くに引発火・爆発性の危険物を置かないこと |
| ９ | 分電盤周りの区画 | 前側７０㎝に、５㎝巾の黄色で区画を設けこの中に物を置かないこと |
| １０ | 開閉器の取り扱い | 長時間使用しない開閉器は休止の表示をしヒューズを取り除いておくこと |
2-4．電線の取り扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 電線の取り扱いについて | 絶縁被覆の損傷、老化により感電を防止する措置を行う |
| ２ | 湿潤地での移動電線等の取り扱い | 被覆、外装等が絶縁効力が有る物を使う（防水、防滴等） |
| ３ | 旋盤、回転物の操作用ケーブル | 短絡により回転する事があるので保護覆い等を付ける |
| ４ | 通路面での配線 | 保護管等により被覆の損傷の恐れが内場合に限る |
2-5．照明器具等の取り扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 手持ち照明器具等の取り扱い | ガードを取り付ける・口金に安易に手が触れない物・安易に破損、変形しない物を使う |
| ２ | 電球の取替 | 開閉器を開く、又はプラグを抜いてから行う |
| ３ | 高所での電球の取替 | 落下の危険を防止する |
| ４ | 暗所での電気機械器具の操作 | 安全上必要な照度を確保する |
2-6．異常時の措置
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 異常時の措置（事故） | 電気事故が発生したら、速やかに所属長に報告すること |
| ２ | 異常時の措置（断線） | 断線して垂れ下がった線には触れず所属長に報告すること |
| ３ | 異常時の措置（接触） | 電線が構造物に接触している箇所を発見したら速やかに所属長に報告すること |
| ４ | 異常時の措置（不具合） | 電気設備等の不具合等を発見したら担当者に調査、修理を依頼する |
| ５ | 異常時の措置（災害時） | 災害時でも電気は変電所では切らないのが原則であるが、浸水時など特に必要なときは切る |
| ６ | 異常時の措置（工事） | 使用電線に傷がつく恐れのある時は担当者に連絡する |
３-1．電気試験作業
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 作業責任者の役割 | ①作業者の災害防止 ②知識と、技術の向上 ③作業者の親和、協力精神を養う ④作業者の適材適所への配置 ⑤災害時における適切な処置 |
| ２ | 作業者が遵守すること | 定められた設備以外は責任者の許可を得る 安全装置は許可無く外さない |
３-２．作業前の準備
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 作業前の準備（共同作業） | 共同作業を行うときは、責任者を決める |
| ２ | 作業前の準備（各班） | 各班毎に責任者を決める |
| ３ | 作業前の準備（通路使用許可） | 通路使用許可が要る場合責任者が許可を受けること |
| ４ | 作業前の準備（火気使用許可） | 火気厳禁区域で火気を使う場合許可を受ける |
| ５ | 作業前の準備（作業責任者） | 作業責任者は作業者に工事の説明を行う |
| ６ | 作業者の職務 | ①責任者からの説明を十分聞く ②作業場の状態、危険箇所を見極め通路を確保する ③作業区域を明示する ④事故防止のため棚、トラロープ、標識、危険表示ランプ等を使用する ⑤監視と操作が安易に行えるように配置する |
３-３．作業中の一般心得
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 作業中の心得 | ①共同作業は責任者の選任、明確な合図、確認、相互の連絡をとる ②危険作業は注意、報告、改善する ③技術の過信、軽視、無視などの行動を取らない ④疑問、不明確な内容は、報告し指示を受ける ⑤予定外の作業は責任者の指示を受ける ⑥取り扱い方法と手順を守る ⑦無駄口、よそみ、無断で職場を離れない ⑧体調の悪いときは責任者に報告する |
３-４．結線作業
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 配線作業（電線） | 電圧、電流に適した電線を使用し、被覆、絶縁の悪い物は使用しない |
| ２ | 配線作業（高圧線・低圧線） | 高圧線と低圧線は、別のダクトに入れ混触しない |
| ３ | 配線作業（電源接続部） | 電源接続部は電圧に応じた絶縁物で完全に覆う |
| ４ | 配線作業（電源接続作業） | 電源接続作業は、電源を遮断して行う、電気機器の接地を確認する事 |
| ５ | 配線作業（接地） | 機械工具の鉄台、金属製外箱の接地は完全に行う |
| ６ | 配線作業（機器上の作業） | 発電機、変圧器等の上で作業をする場合は工具などを落とさないようにする |
３-５．通電試験作業
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 通電作業（服装） | 電気作業は感電の危険があるため、汗ばんだ素肌濡れた体や衣服で作業しない |
| ２ | 通電作業（開閉器の操作） | 開閉器の開閉による影響を十分考慮する |
| ３ | 通電作業（操作） | 主開閉器等で他人に関係する物を送作する場合必ず関係者に連絡する |
| ４ | 通電作業 | 運転している機械には保護カバーなどを付け、危険な行為をしない |
| ５ | 通電作業（通電中） | 通電中の機器の上には物を置かない |
| ６ | 通電作業（通電中） | 通電中の機器には作業を行わない |
| ７ | 通電作業（５０V以上） | ５０Vを越える通電試験は単独で作業してはならない |
| ８ | 通電作業（試験場内・盤内コンセント） | 試験場内、盤内のコンセントは、作業灯などの電源で試験用の電源として使用できない |
| ９ | 通電作業（高電圧試験） | 危険表示回転灯をつけ、監視員を付ける |
３-６．絶縁耐力試験作業
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 絶縁耐力試験の厳守事項１ | 高電圧で、露出部分が多いので危険防止策を講じる |
| ２ | 絶縁耐力試験の厳守事項２ | ①単独作業の禁止 ②危険表示回転灯を付け周囲に知らせる ③作業者に注意し、柵を設置し、監視員を置く ④作業者間の連絡を密にし指示、伝達を完全に行う ⑤決められた位置を離れないこと、操作手順に従い、常に周囲の状態に注意する ⑥開閉器を操作擦る時は、ブザー、ベルを鳴らし、安全の確認、慎重な操作、明確な連絡を行う ⑦非常の場合速やかに開閉器を開き、大声で周囲に知らせる ⑧監視者は操作者に協力し決められた位置により通行者の阻止と試験機の状態 に注意し、異常の場合は大声で連絡する ⑨試験終了後、機器、試験標識、柵等を片付ける |
３-7．点検作業
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 点検作業（開始時） | ①電源を遮断して点検、工事を行う時は責任者は事前連絡して確認を取る ②遮断器および断路器を遮断し検電器で確かめる ③電力ケーブル、コンデンサ等を有する電路を開路した場合残留電荷を放電させる ④停電線路を三相短絡接地し、遮断器に責任者名を記入し接地中の表示札を付ける |
| ２ | 点検作業（終了時） | ①工事が終了した時は、責任者は誤りが無いか、確認し、工具等の整理整頓をする ②線路の三相短絡接地を取り絶縁抵抗を測定する ③関係者に送電を開始することを連絡し確認をとる ④表示札を取り外し大声で合図をし電源を入れる |
４－１．試験装置の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 試験装置の取扱い | ①所属長の許可無く使用しない ②装置固有の使用法、安全装置等を熟知し接地をする ③被試験器との余裕を取って配置する |
４－２．測定機器の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 測定器の取扱い | ①精密機器が多いので取り扱いには注意する ②使用中は試験台におく ③定格事項を熟知し許容範囲で使用する ④計器類は定期間毎（６ヶ月又は１年に１度）に校正をうける ⑤衝撃や，過負荷を加えて異常を認めたときは処置を依頼する ⑥高電圧、高電流を測定の場合測定線、接地線等の接続を確認してから行う |
４－３．試験用開閉器類の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 停電時 | 使用している開閉器および遮断器は、必ず開くこと |
| ２ | 断路器の開閉前にすることは | 必ず負荷側のしゃ断器が開いていることを指差し呼称し確認する |
| ３ | 断路器の開閉 | フック棒は電圧に合ったものを用い、正面から開閉する |
| ４ | 三相断路器の投入・開く順序は | 投入：中・左・右、 開：左・右・中 |
| ５ | 開閉時の動作は | 迅速かつ規定位置まで確実に |
| ６ | フック棒でしてはいけないことは | 断路器をフック棒で叩かないこと |
| ７ | 外部点検はいつするのか | 使用の都度、異常の有無を確認する |
| ８ | 内部点検はいつするのか | 年一回行い、不良部品は交換する |
| ９ | 内部点検時の注意事項 | 各部を確実に復しておくこと |
| １０ | 遠方操作式に通電前にしておくことは | 遠方操作による開閉を数回行って機能確認しておく |
| １１ | 放電抵抗を有する電路では | 電路開→放電抵抗接続、電路閉→放電抵抗断を確認すること |
| １２ | 作業終了時は | 確実に開閉器を開くこと |
| １３ | 常時使用していない開閉器等は | 使用前に内部点検、絶縁抵抗測定、開閉操作試験をおこなうこと |
| １４ | ヒューズについて | 適正なものを使用すること。過大なもの、銅線は不可 |
| １５ | 一個の開閉器で運転・操作すべきは | 一台の機械だけ |
| １６ | 主開閉器等の操作前にすべきことは | 当該開閉器に関係するすべての関係者に連絡すること |
| １７ | 試験用開閉器を回路に使用する時は | 負荷電流のみでなく短絡電流を考慮して適当なしゃ断容量のものを選定すること |
４－４．PT（計器用変圧器）CT（変流器）の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | ＰＴとは、ＣＴとは | ①Potential Transformer（計器用変圧器）・Current Transformer（変流器） ②大電流や高圧回路の電気量（電圧、電流、電力）の測定範囲を拡大し計測に適した電流や電圧に変換することと、 ③計測器などを高圧回路から絶縁すること |
| ２ | ＰＴ、ＣＴの取り扱い | １次側、２次側の確認 接続の仕方により焼損、感電の危険がある |
| ３ | ＰＴ、ＣＴに通電する場合いの注意点 | ＰＴは２次側が短絡していないこと ＣＴは２次側が開路のまま通電しないこと（高電圧が発生する事がある） |
| ４ | ＰＴ、ＣＴ、の極性 | Ｌ側に負荷、Ｋ側に電源 |
| ５ | ＰＴ、ＣＴの、点検 | 常時使用の物年一回、それ以外の物は使用の都度絶縁抵抗の測定。定期的な加圧試験 |
| ６ | PT・CT使用時の注意点 | ①検電器により全相について通電していないことを確認 ②１次側を三相短絡接地をする ③所定の電圧比の物を使用する、不良箇所の確認 ④逆励磁（逆の方向の電流）による感電を防ぐために１次側より行い２次側は測定器側より行う ⑤他の充電部分に近接して接触しないこと ⑥使用後は所定の場所に整理する |
| ７ | ２次側に使用する電線 | ３芯、４芯の２．０sq～５．５sqのケーブルを使用し相別を赤白黒等に合わせて使用する |
| ８ | 保管 | 油の状態を確認、屋内保管 |
| ９ | 接地 | 接地基準による接地をする |
４－５．検電器の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 検電器の使用 | 使用電圧に合ったものを使用する |
| ２ | 検電器の種類 | 特高用、高圧用、低圧用 |
| ３ | 検電器の携帯 | 低圧用（個人用）は常時携帯する、共用の物は決められた場所に保管する |
| ４ | 検電器の性能確認 | 個人用は毎日、他は使用の都度 |
| ５ | 検電器の外装点検 | 決められた期間内に行う |
| ６ | 三相回路の検電 | 三相共検電する |
| ７ | 検電器を落としたら | 外装、検電チェックを行う |
| ８ | 検電器の掃除 | 汚れた物、湿気のひどい物は使用しない、使用後は掃除する |
| ９ | 降雨時の使用 | 降雪、霧などは使用をさける |
| １０ | 高圧以上の検電器の点検 | 一年に一度絶縁抵抗（内部抵抗）の測定 加圧試験（使用電圧の２倍） |
| １１ | 特高検電器の使用 | ゴム手、ゴム長を使用し漏れ電流に対する防護を行う |
４－６．他器具の取扱い
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | フック棒、アース棒の保管 | 塵埃、湿気を避ける |
| ２ | フック棒の使用 | 回路電圧に適したものを使用する |
| ３ | フック棒の運搬 | 横にして行う |
| ４ | フック棒アース棒の絶縁抵抗の測定 | １年に１回１０００Vメガーで先端の金具から200㎜の位置に導体を巻いて測定し2000MΩ以上を合格 |
５－１．出張先における電気作業安全心得
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ | 出張先での電気作業 | 特定作業安全心得の遵守 |
| ２ | 二人以上の出張作業 | 責任者を決め責任分担を明確にする |
| ３ | 現場での作業 | 安全衛生管理の規則、指示に従い作業を行う |
| ４ | 現場作業の注意点 | 環境の変化などで心の安定を欠くので計画的な行程をたて落ち着いて作業する |
５－２．作業前の実施事項
| 項番 | 問題 | 回答 |
| １ |
